【神は死んだ】
 
超光速探査船サードフロンティア号。
 
この宇宙船の目的地は外宇宙。
人類が居住可能な惑星を探索することが
目的である──。
 
「隊長、この銀河もハズレでしたね。
 ま、鉱物資源豊富な惑星が3つ見つかったので
 完全にスカではありませんでしたが」
 
「そうだな…よし、次の銀河に移動しよう。
 超光速ドライブの準備を」
 
<超光速ドライブ、システムレディー。
 チャージフェイズからドライブフェイズへ。
 搭乗員は速やかに所定の位置に着いてください>
 
合成音声のアナウンスが流れ、
各員が所定の位置に着く。
 
低い唸り声のような音と共に
船体が軽く振動をはじめた。
 
<カウントダウン開始。
 10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。
 超光速ドライブ開始>
 
振動がひときわ大きくなり、
全ての感覚が消失する。
 
一瞬の空白の後、
数万光年先の宇宙空間にジャンプする。
これが超光速ドライブという新技術だった。
 
しかし。
 
<緊急事態発生、緊急事態発生。
 予期せぬ空間干渉が発生しました。
 フェイズコンクリフト回避のため、
 超光速ドライブを中断します>
 
耳ざわりな警告音が船内に鳴り響き、
唐突に全ての感覚が戻ってきた。
 
「どうした、何があった」
 
「隊長、大変です。
 この先の空間は位相が滅茶苦茶です。
 空間そのものがカオス状態…
 とでも言えばいいかもしれません。
 とにかく、訳がわかりませんよ」
 
「宇宙の果て…というには地球から近すぎる。
 どういうことだ?」
 
サードフロンティア号の乗員全員が首をひねった。
おかしい、こんな現象は説明がつかない…。
 
「あ、隊長。文書通信です。
 《宛:サードフロンティア号》
 《発:#$?×й=》
 …なんだこりゃ?」
 
ざわめきの中、
ひとつの文書がメインスクリーンに映し出された。
 
それを見た誰かが、こうつぶやいた。
 
 
        「神は死んだ…ってのは嘘だな」
 
 
 
 
 
 
 
《宛:サードフロンティア号》
《発:#$?×й=》
 
《件名:スケジュール遅延のおわび》
 
この先の空間は現在開発中です。
開発スケジュールの遅延により、
ご迷惑をおかけしております。
 
現在の『世界』は Ver.2.17845.65598701βです。
次回のアップデートは
単位時間で 18260 後を予定しています。
 
──創造主
 
 
──────────────────────
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──────────────────────
結局、解明されてる科学的事実ってのは
今後根底から覆されないとも限らないわけで。
神がいたっておかしくないし、
幽霊がいたって全然問題ない。

地動説が覆されたように、
固定観念なんて実は
曖昧きわまりないものなんです。

つまり、足なんて飾りなんです。
偉い人にはそれがわからんのです。
by 某ジ○ングの整備員

ということです(ぇ?

なんてことをトイレで考えてました。
トイレが長い、と後で怒られました。

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