神は死んだ(短編No.005)
2002年9月1日【神は死んだ】
超光速探査船サードフロンティア号。
この宇宙船の目的地は外宇宙。
人類が居住可能な惑星を探索することが
目的である──。
「隊長、この銀河もハズレでしたね。
ま、鉱物資源豊富な惑星が3つ見つかったので
完全にスカではありませんでしたが」
「そうだな…よし、次の銀河に移動しよう。
超光速ドライブの準備を」
<超光速ドライブ、システムレディー。
チャージフェイズからドライブフェイズへ。
搭乗員は速やかに所定の位置に着いてください>
合成音声のアナウンスが流れ、
各員が所定の位置に着く。
低い唸り声のような音と共に
船体が軽く振動をはじめた。
<カウントダウン開始。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。
超光速ドライブ開始>
振動がひときわ大きくなり、
全ての感覚が消失する。
一瞬の空白の後、
数万光年先の宇宙空間にジャンプする。
これが超光速ドライブという新技術だった。
しかし。
<緊急事態発生、緊急事態発生。
予期せぬ空間干渉が発生しました。
フェイズコンクリフト回避のため、
超光速ドライブを中断します>
耳ざわりな警告音が船内に鳴り響き、
唐突に全ての感覚が戻ってきた。
「どうした、何があった」
「隊長、大変です。
この先の空間は位相が滅茶苦茶です。
空間そのものがカオス状態…
とでも言えばいいかもしれません。
とにかく、訳がわかりませんよ」
「宇宙の果て…というには地球から近すぎる。
どういうことだ?」
サードフロンティア号の乗員全員が首をひねった。
おかしい、こんな現象は説明がつかない…。
「あ、隊長。文書通信です。
《宛:サードフロンティア号》
《発:#$?×й=》
…なんだこりゃ?」
ざわめきの中、
ひとつの文書がメインスクリーンに映し出された。
それを見た誰かが、こうつぶやいた。
「神は死んだ…ってのは嘘だな」
《宛:サードフロンティア号》
《発:#$?×й=》
《件名:スケジュール遅延のおわび》
この先の空間は現在開発中です。
開発スケジュールの遅延により、
ご迷惑をおかけしております。
現在の『世界』は Ver.2.17845.65598701βです。
次回のアップデートは
単位時間で 18260 後を予定しています。
──創造主
──────────────────────
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
──────────────────────
結局、解明されてる科学的事実ってのは
今後根底から覆されないとも限らないわけで。
神がいたっておかしくないし、
幽霊がいたって全然問題ない。
地動説が覆されたように、
固定観念なんて実は
曖昧きわまりないものなんです。
つまり、足なんて飾りなんです。
偉い人にはそれがわからんのです。
by 某ジ○ングの整備員
ということです(ぇ?
なんてことをトイレで考えてました。
トイレが長い、と後で怒られました。
超光速探査船サードフロンティア号。
この宇宙船の目的地は外宇宙。
人類が居住可能な惑星を探索することが
目的である──。
「隊長、この銀河もハズレでしたね。
ま、鉱物資源豊富な惑星が3つ見つかったので
完全にスカではありませんでしたが」
「そうだな…よし、次の銀河に移動しよう。
超光速ドライブの準備を」
<超光速ドライブ、システムレディー。
チャージフェイズからドライブフェイズへ。
搭乗員は速やかに所定の位置に着いてください>
合成音声のアナウンスが流れ、
各員が所定の位置に着く。
低い唸り声のような音と共に
船体が軽く振動をはじめた。
<カウントダウン開始。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。
超光速ドライブ開始>
振動がひときわ大きくなり、
全ての感覚が消失する。
一瞬の空白の後、
数万光年先の宇宙空間にジャンプする。
これが超光速ドライブという新技術だった。
しかし。
<緊急事態発生、緊急事態発生。
予期せぬ空間干渉が発生しました。
フェイズコンクリフト回避のため、
超光速ドライブを中断します>
耳ざわりな警告音が船内に鳴り響き、
唐突に全ての感覚が戻ってきた。
「どうした、何があった」
「隊長、大変です。
この先の空間は位相が滅茶苦茶です。
空間そのものがカオス状態…
とでも言えばいいかもしれません。
とにかく、訳がわかりませんよ」
「宇宙の果て…というには地球から近すぎる。
どういうことだ?」
サードフロンティア号の乗員全員が首をひねった。
おかしい、こんな現象は説明がつかない…。
「あ、隊長。文書通信です。
《宛:サードフロンティア号》
《発:#$?×й=》
…なんだこりゃ?」
ざわめきの中、
ひとつの文書がメインスクリーンに映し出された。
それを見た誰かが、こうつぶやいた。
「神は死んだ…ってのは嘘だな」
《宛:サードフロンティア号》
《発:#$?×й=》
《件名:スケジュール遅延のおわび》
この先の空間は現在開発中です。
開発スケジュールの遅延により、
ご迷惑をおかけしております。
現在の『世界』は Ver.2.17845.65598701βです。
次回のアップデートは
単位時間で 18260 後を予定しています。
──創造主
──────────────────────
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
──────────────────────
結局、解明されてる科学的事実ってのは
今後根底から覆されないとも限らないわけで。
神がいたっておかしくないし、
幽霊がいたって全然問題ない。
地動説が覆されたように、
固定観念なんて実は
曖昧きわまりないものなんです。
つまり、足なんて飾りなんです。
偉い人にはそれがわからんのです。
by 某ジ○ングの整備員
ということです(ぇ?
なんてことをトイレで考えてました。
トイレが長い、と後で怒られました。
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